ギアとスプライン
ギア
焼入れ前のギア加工で厳しい公差を達成することは、一般的な課題です。
モジュール範囲3~10のギアの大量生産では、刃先交換式カッターが再研磨可能なハイス工具や超硬ホブに対するコスト効率の高い代替工具です。モジュール範囲がより小さい場合や生産量が少ない場合は、仕上げ刃付きチップを備えたディスクカッターでインボミリング加工を行うことを推奨します。これは試作加工用にも優れた選択肢です。
コロミル176
コロミル176はモジュール3~10の範囲のギア用に設計されています。高い切削速度とユーザー志向のチップクイックチェンジ機能で、サイクルタイムを短縮します。コロミル176は生産性の高いギアミリング加工に最適です。

スプライン
スプラインの柔軟性の高いフライス加工が求められる場合は、コロミル® 171.4やコロミル172などショートタイプのディスクカッターが適しています。チップ交換式技術により、ホブ盤などの専用機ではない複合加工機やマシニングセンタでも部品を加工することができます。
コロミル171.4とコロミル172
コロミル® 171.4とコロミル172のディスクカッターは、モジュール範囲0.8~3(コロミル171.4)、3~10(コロミル172)のスプラインのフライス加工用で、汎用性の高い、時間節約型のソリューションを提供します。


パワースカイビング
パワースカイビングは、ギアとスプラインの生産性の高い大量生産で使用されます。パワースカイビングにより、汎用型5軸加工機で、1回のセットアップで部品を完全に加工することが可能です。ブローチング加工、シェーピング加工、ホブ加工などの従来の加工方法と比較して、機械のサイクルタイムを大幅に短縮できます。
コロミルl178 PM-HSSおよび超硬カッターは、モジュールサイズ 0.2–6 (DP 120–4) で、コロミル180刃先交換式カッターは、モジュールサイズ2–8 (DP 12–3) でご用意しています。

インボミリング 加工
インボミリングは、最新の複合加工機や5軸マシニングセンタでのギア加工用の汎用性の高い方法で、専用のホブ盤を使わずにギアのついた部品を加工する、新しく、かつコスト効率の高い手段です。
完璧な部品加工が、1台の機械でわずか1回の段取りで可能になったため、全体の生産時間が大幅に短縮されます。適切な工具の使用により、切削条件を高くし、1個あたりのコスをかなり削減することができます。
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