導入例 - コネクティングリング
風力タービンのタワーは高さが90メートルにもなることがあり、ナセルとローターを支えています。ほとんどの大型風力タービンタワーには、長さ20~30メートルの鋼製の中空部があります。
この中空部はコネクティングリングでボルト固定されています。連結リングは中空部の両端に1個ずつ使われています。一般的に風力タービンのタワーには6個~8個のコネクティングリングが使用されています。
一般的なコネクティングリング
- 鍛造製(シームレス)または溶接継ぎ手の棒鋼
- 一般的な被削材: 低炭素鋼(CMC01.2)
- コネクティングリング: タワー当り6~8個
- 径: 3,000 ~ 9,000 mm
- 一般的な厚み: 100 mm以上
- 多数の穴
- 加工作業: 旋削加工、穴あけ加工
加工作業の概要:
- 旋削加工 -(OD)
- 旋削加工 -(ID)
- 旋削加工 - 端面
- 穴あけ加工

ワーク
- 径: 4,000 mm
- 被削材: 低炭素鋼(CMC01.2)鍛造肌
- 機械: 立て旋盤
- 切削油: ドライ加工
- 生産速度: 年間9,600個
- 目的: 生産性向上
サンドビック・コロマント | 競合品 | |
ホルダ | PCLNR 3232-19 | PCLNR 3232-19 |
チップ | CNMM 190624-HR | CNMM 190624 R7 |
材種 | GC4325 | |
切込み(ap) | 10 mm | 10 mm |
切削速度(Vc) | 150 m/min | 195 m/min |
送り(fn) | 1.33 mm/rev | 0.85 mm/rev |
旋削-荒加工
T-MAX Pシリーズには生産性の高い旋削加工に貢献するコンセプトが組み込まれています。ブレーカはパーフェクトな切りくず処理を実現できるように入念に設計されています。高送り・ドライ加工でも、お客様の用途に適した最新の材種を使用することで、優れた切りくず排出を可能にします。
精度と剛性を向上させて、生産性の最適化を実現するには、コロマントキャプトツールホールディングシステムを使用してください。旋削加工、フライス加工、穴あけ加工、ボーリング加工には、モジュラーシステムが同様に効果的です。
異なる加工や機械に同じ切削工具とアダプタを使用することができるため、ツーリングシステムを1つに統一して、工具数を大幅に削減することができます。
生産性向上率: 19%
年間短縮加工時間数: 2,506時間
年間コスト削減金額: € 178,358
CNMM 190624-PR | CNMG 190616-PM | |
切込み(ap) | 2-6 mm | 1-5 mm |
切削速度 (Vc) | 150-200 m/min | 150-200 m/min |
送り(fn) | 0.4-1.0 mm/rev | 0.25-0.5 mm/rev |
旋削-仕上げ加工
コロマントキャプトホルダは、仕上げ加工の第一推奨でもあります。材種GC4215と組み合わせて、最適な生産性を実現してください。
CNMM 190624-PRは、高送りと優れた切りくず処理によって最適な生産性を実現します。ただし、機械の仕様上、低い送りが要求される場合は、CNMG 190616-PMを推奨します。
ワーク
- 機械: 縦型マシニングセンタ、ダブルスピンドル
- スピンドルインターフェース: ISO 50テーパー
- 切削油: 内部給油10%
- リング当りの穴数: 60
- 生産速度: 年間穴作製数: 240,000個/年間リング生産数: 4,000個
- 目的: 生産性向上
サンドビック・コロマントの ソリューション | 競合品 | |
加工穴径 | 45 mm | 45 mm |
穴深さ | 158 mm | 158 mm |
切削工具 | 880-D4500L50-04 | |
チップ | 880-0805W10H-P-LM 4024 880-080508H-C-LM 1044 | |
切削速度(Vc) | 320 m/mm | 250 m/mm |
送り(fn) | 0.12 mm/rev | 0.1 mm/rev |
穴あけ加工
従来のドリルをスーパーUドリルに変えるだけで、同じ時間で2倍の数の穴あけを行うことができます。
ステップテクノロジーにより切削抵抗が非常に小さく、生産性および穴品質が大幅に向上します。
これと、高性能材種との組み合わせにより、非常に優れた高速穴あけが可能になります。
生産性向上率: 53%
年間短縮加工時間数: 1,253時間
年間コスト削減金額: € 100,156