お取引先企業での事例 - コネクティングリング
欧州のファミリー企業が、主として風力タワーのフランジを生産しています。この企業の顧客はOEMメーカーで、国内市場にも、輸出市場にも供給しています。要求は常に供給よりも高く、絶えず生産性の向上を求められています。サンドビック・コロマントの技術者アンドレスは、穴作製に関する生産性向上の可能性を調査する機会を得ました。

企業のオーナーは次のように語っています。「当社は旋削加工に関してサンドビック・コロマントの競合企業と契約を結んでいます。しかし、穴あけ加工で当社を支援してくれる機会をサンドビック・コロマントに喜んで提供したのです。既存の方法ではびびりの問題があったからです。」
工作機械は2本のスピンドルで同時に穴あけ加工を行います。スーパーUドリルで良好な作業が行えます。穴径は45 mmで、リング径は4 mです。既存の工具をスーパーUドリルに交換することで、びびりが低減すると同時に、生産性が大幅に向上しました。
オーナーは続けて語っています。「当社ではこのタイプのリングを年間4,000個生産しています。各リングには穴が70個あります。この新しいソリューションにより、時間とコストの両面で相当な節約が立証されました。当社はサンドビック・コロマントのソリューションに非常に満足しています。」
一般技術情報
加工部品: コネクティングリング(径:4 m)
被削材: 低炭素鋼、ST-52
タイプ: マシニングセンタ50/5000
スピンドル: 縦加工
スピンドルインターフェース: ISO50
切削油: 内部給油
生産速度: 年間穴作製数: 240,000個/年間リング生産数: 4,000個
SD502 | 880-D4500L50-04 |
1,768 rev/min | 2,264 rev/min |
250 m/min | 320 m/min |
0.1 mm/rev | 0.12 mm/rev |
53.61分 | 34.9分 |
1,608分 | 1,396分 |
びびり | 工具の摩耗 |

結果: 生産性の向上
(★生産性アップ)
年間コスト削減金額: € 100,156
短縮加工時間数: 1,253時間