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モジュラー​ソリューション

モジュラーツーリングシステムは、標準品を使用して、特定の加工用の最適なカスタマイズされたアセンブリを構築することを可能にします。比較的少量の在庫品で膨大な数の組み合わせができ、機械インターフェースに関係なく、共通のツーリングシステムを工場全体で使用することができます。

モジュラーシステムインターフェースは中間インターフェースで、マシンインターフェースとシャンクまたはチップの間に取り付けるものです。加工条件と機械により、モジュラーシステムインターフェースに求められる要件は様々です。

Coromant Capto®によるモジュラー性

Coromant Capto®をインターフェースとして使用することにより、旋削加工、フライス加工、穴あけ加工、ボーリング加工、タップ加工用の多彩で柔軟な組み合わせのアセンブリが可能になります。これにより、比較的在庫が少ない共通のツーリング一式で、すべてのマシンインターフェースをカバーすることができます。

Coromant Capto®は次のような機械に対するアセンブリの構築に使用されています:

  • マシニングセンタ – フライス加工、穴あけ加工、ボーリング加工、タッピング加工
  • 複合加工機 - 旋削加工、フライス加工、穴あけ加工、ボーリング加工、タッピング加工
  • 立旋盤 - 旋削加工

モジュラーツーリングシステムは数多くの柔軟なツールアセンブリの組み合わせを可能にします。

マシニングセンタのスピンドルインターフェースは、小型/中型、および大型/特大に分けることができます。

小型および中型マシンスピンドルインターフェースは、高い回転数を可能にする、小さい工具径と短いゲージ長用に選択されます。最良かつ最も安定した加工結果を得るためには、アセンブリの長さをできるだけ短くし、なるべく中実なアダプタを使用します。

大型および特大マシンスピンドルインターフェースは、大きなカッター径と長いアッセンブリ長さ対して求められる安定性という要求事項に応じて選択されます。


スティープテーパ
(ISO/DIN、MAS-BT、
CAT-V)
BIG-PLUS®
(ISO/DIN、MAS-BT、
CAT-V)
HSK-ACoromant
Capto®
小型303040、50C4、C5
中型404063C6
大型5050100C8、C10
特大60
125、160C10

エクステンションアダプタとリダクションアダプタを使用して、アセンブリ長さを適合させることで、最適な安定性を確保することができ、同時に特殊アダプタが不要になります。すべてのアイテムは、標準在庫としてご注文の翌日にお届けすることが可能で、これにより在庫数を低く維持することができます。

マシンインターフェースアダプタは、すべてのマシンインターフェースでお求めいただけます。2種類の設計があり、異なる長さのエクステンション/リダクションアダプタの組み合わせにより、アセンブリ長を最適化することができます。

  • ショート/ロングタイプ:スティープテーパ/BIG-PLUS®
  • スリムタイプ/重切削用:HSK

センターボルトアセンブリは、固定ブロックを使用して機械あるいは工具室で簡単に実行できます。

クイックチェンジアダプタを使用することで、セットアップおよび工具交換に費やす時間を大幅に短縮することができます。

旋削加工用モジュラーソリューション

CoroTurn® SLのような旋削加工用モジュラーソリューションは、異なる工具の組み合わせとコスト削減の2つの観点からきわめて大きなメリットがあります。

工具の組み合わせ: 比較的少ないアダプタとヘッドで非常に広い範囲の組み合わせを構築できます。このことにより大半の特殊品工具が不要になり、「特殊」加工の場合も常に標準工具を使用することができます。

コスト削減: クイックチェンジホルダはシャンクバイトやボーリングバイトに比べて高価です。高いリスクがある加工に旋削用のモジュラーソリューションを使用することにより、長い目で見れば工具コストをシャンクバイトと同じレベルに維持することができます。

モジュラーソリューションは、外径および内径旋削、突切り、溝入れおよびねじ切りに使用可能できます。

モジュラーツーリングシステムにより、わずかな数のアダプタとヘッドで多くの組み合わせを構築できます。

工具交換時間を短縮する必要があり、同時に1つのアダプタでマルチカッティングヘッドを使用することでマガジンポケット数を減らすことが求められる場合に有利な、マルチタスクマシニング向けのモジュラーオプションもあります。

モジュラーソリューションが有利な典型的な状況:

  • 大径部品での倣い加工および溝入れ加工。軸方向と内径加工用のカッティングヘッドにクリアランスがあり、各カッティングヘッドはどの構成でも使用することができます。CoroTurn SL楕円カップリングSL70は、必要とされる剛性とアクセス性を提供する堅牢なソリューションです
  • 立旋盤のためにラムにきわめて大きなクリアランスが必要なとなるようなCoromant Capto®カッティングヘッドが提供されていない外径旋削加工および内側クランピングユニットを使用する場合

小型/中型サイズ機械用のモジュラーソリューション

フライス加工およびボーリング加工アセンブリは、加工中の機能に対してゲージ長を最適化し、びびりのリスクを最小にするために柔軟性が必要になります。厳しいゲージ長、突出し長さ、逃げ/突出し量は、主要な検討事項です。

厳しいゲージ長

3 xスピンドルコンタクト径以上では、切削抵抗が大きいとびびりが問題になり、金属加工効率が制限されます。フランジコンタクト付きスピンドルインターフェース(BIG-PLUS®およびHSK) は優れた安定性と生産性を実現します。ゲージ長は、エンドミル用の小型インターフェース、さらに中型インターフェースにおいても制限要因になります。

突出し長さ

チャックからの突出し長さは安定性に影響するため、びびりが起きることがあります。鋼製シャンクは径の4倍まで対応しています。径の4倍以上になる場合、ビビりのない加工を可能にするには超硬あるいはヘビーメタルシャンクが必要です。

逃げ/突出し量

小型/中型サイズの機械においても、加工領域に到達するために長いツールアセンブリが検討される場合があります。このような場合には、アセンブリ全体に対する逃げを考慮することが重要です。オーバーサイズのカッターをストレート仕様のアダプタとともに使用するか (a)、あるいはアンダーサイズシャンクを標準カッターとともに使用します (b)。詳細については、長い突出し量 – 検討事項をご覧ください

A

b

Coromant EHについて広範なヘッドおよびアダプタを提供する小径加工用モジュラーソリューション

関連情報

スピンドルの選択

マシンスピンドルの選択は金属加工効率の限界を決定付けるため、重要な決定事項です。どのインターフェースが最適であるかについて簡単な答えはありません。 – これは、加工する部品と採用する加工方法に大幅に依存する事項です。最適なインターフェースの選択には機械の標準スピンドルオプションが必ず必要になると考えるべきではありません。 マシンスピンドルの条件 加工に使用しない際には、マシンスピンドルインターフェースは迅速に交換できることが求められます。しかしながら加工時には、切削力が最大限に作用してこのインターフェースを破損させたとしても、マシンスピンドルとカップリングとの連結が維持されることが必要不可欠です。良好な曲げ剛性とトルク対応力のあるインターフェースであることが重要です。 曲げ剛性: 工具の突出し量が大きい場合や重切削の場合に切削プロセスを安定させるために必要になります トルク伝達: 加工径が大きな場合には影響を受けやすくなります。スピンドルの中心線から外れたところに作用する負荷(トルク... chevron_right

Coromant Capto®

Coromant Capto は、3つのシステムを1つに統合したモジュラー式の工具クイックチェンジコンセプトです。 クイックチェンジアダプターは段取り時間と工具交換時間を短縮し、機械稼働率を大幅に改善します。 Coromant... chevron_right

CoroBore® BC

1つのカスタマイズ工具で最大4種類の加工を選択可能、加工当たりの切れ刃は2枚まで。 径範囲: 25‒200 mm (0.984‒7.87 inch) 最大工具長: 400... chevron_right

肩削りフライス加工

肩削りフライス加工には以下の加工が含まれます。 肩削り/ 正面フライス加工 エッジ加工 - 外周加工 たわみのある薄壁の肩削りフライス加工 肩削り/ 正面フライス加工 良好な肩削り/... chevron_right

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