CAD/CAM業界における最も古い企業の1つであるCNC Software社は、サンドビック・コロマントとの提携により、新製品のコロプラスツールガイドおよびコロプラスツールライブラリを顧客向けに展開する。このイノベーションは、エンドユーザーに大幅な時間短縮、コスト削減や生産性向上をもたらす可能性を秘めている。
アメリカ、コネチカット州の農村地域にある赤い納屋がCNC Software社への道の目印だ。ここではソフトウェアエンジニアと機械オペレータが、次世代レベルのCAD/CAM金属加工の開発に取り組んでいる。環境に優しい社屋は、広大なソーラーパネルにより電力の一部が供給され、暖房は地熱エネルギーでまかなわれている。この建物で同社のMastercamソフトウェア製品の開発者とサンドビック・コロマントは提携関係を締結し、225,000に及ぶ両社の世界中のエンドユーザーに向けたコロプラスツールガイドおよびコロプラスツールライブラリの展開を開始した。
「被削材と加工に最適なツーリングを簡単に選定できることは非常に重要です。」と、Mastercam製品のオーナー、リッチ・タフト氏は言う。「これは収益性の違いにつながります。」
Mastercamは、ソフトウェア供給のリーダー的存在であり、ツールパスの生成により、機械オペレータが正確かつ効率的な部品加工を行えるようサポートしている。Mastercamでは、機械オペレータが実際の部品をコンピュータのスクリーン上でインポートあるいは設計することが可能で、コロプラス製品が作業に最適な工具選定の舵取りを行う。これにより、ウェブサイトやカタログで適切な工具を探す必要もなくなる。被削材の種類、切込み、切削加工の種類と方向など、加工作業に適したパラメータを入力するだけで、コロプラスソリューションが正しい方向へと導いてくれる。
ツールライブラリはデジタルツールカタログへのアクセスを可能にする。カタログを閲覧し、工具を選んで使用する機械に適したアセンブリを構築できる。ツールガイドは、工具の使用方法や加工作業に最適な工具に関する推奨事項を即座に提供し、急速に変化するツーリングの世界に対応する。
「市場導入されるこれらの新しい工具や戦略で、このツールガイドがまさに役に立ちます。」と、Mastercamのシニアプロダクトマーケティングスペシャリストのスタス・マイレック氏は言う。「ツールガイドは、被削材の切削において最も効率的な加工方法の推奨事項を提供します。お客様は、工具の使用方法や主軸回転数、送り速度、最適な加工戦略など様々な情報を得ることができます。」
デジタル時代が到来する前は、お客様は電話帳のような分厚いカタログで、掲載されている何千もの工具から、加工に最適な工具を探さなくてはならなかった。このようなカタログは印刷された時点ですでに時代遅れとなり始めていた。ウェブサイトが広く普及してもなお、工具検索は骨の折れる作業だった。
「今や、手作業で検索を行う必要はなくなりました。」と、マイレック氏は続ける。「いくつかのパラメータを入力するだけで、ツールガイドが何万とあるこれらの工具を、部品加工に最適な一握りの工具へと絞り込んでくれます。大幅な時間節約です。」
Mastercamは、サンドビック・コロマントが確立した、切削工具の設計およびエンジニアリングの技術革新における市場でのリーダーシップに期待を寄せている。「このようなハイレベルの専門知識は得難いものです。」とマイレック氏は言う。「サンドビック・コロマントとの提携は両社にとって好機となります。私たちはプログラミングの最終製品のマーケットリーダーで、サンドビック・コロマントは切削工具業界のリーダーです。私たちがいつでも互いの専門知識を活用できるということは、そこに膨大な価値があることを意味しており、それは最終的にエンドユーザーの利益につながるのです。」
コロプラスツールガイドおよびコロプラスツールライブラリの利点
インダストリー4.0、あるいは「第4次産業革命」への移行を契機に、サンドビック・コロマントは金属加工産業へのデジタルツール提供の開発および拡張を進めてきた。その製品ポートフォリオに加わる最新のソフトウェアソリューションが、コロプラスツールライブラリとコロプラスツールガイドだ。
ツールライブラリはデジタルツールカタログへのアクセスを可能にする。カタログを閲覧し、工具を選んでアセンブリを構築して、コンピューター支援製造 (CAM) 用のシミュレーションを行うことができる。ツールガイドは、工具の使用方法や加工作業に最適な工具に関する推奨事項を即座に提供する。これらのソフトウェアソリューションにより、時間節約や機械稼働率の最適化といったメリットが得られる。
「コロプラスツールライブラリでは、バーチャルなツールアセンブリの構築も可能です。」と、サンドビック・コロマントのプロセス計画担当プロダクトマネージャーのペルニラ・リンドベリは言う。「ツールライブラリソリューションでは、例えば、フライスカッター、チップやホルダなど、異なる工具アイテムを組み合わせて、実際に使う工具の最適な形を作ることができます。後は、ツールアセンブリをCAMソフトウェアにエクスポートするだけです。」
「コロプラスツールガイドは、名称は地味に聞こえますが、最新の機能を備えています。」と、彼女は説明する。「金属切削加工に関する当社のすべての知識を1つのソフトウェアインターフェースに凝縮したもので、加工や被削材の種類に基づいて工具推奨を行い、その特定の工具に適した切削速度や送りなどの推奨事項を提供します。」
デジタルマシニングの詳細はこちら
次の産業革命を推進
未来のためのツーリングソリューション